2023年12月31日(日)、代々木第二体育館で行われた全日本プロレス「#ajpw MANIA×2023」を見てきました。
この日のメインは「三冠ヘビー級選手権試合」、王者 中嶋勝彦選手対 挑戦者 宮原健斗選手
いつもの登場ですが、いつも以上に気合に入った宮原選手の入場。
12月から「闘魂スタイル」と言い始め、過激な仕掛け人の新間さんと絡み、「アリ・ボンバイエ」で入場してきた中嶋選手。
以前のような「セクシャルバイオレット」風の風貌ではなく、髪も切っているので、入場時から場内が「ザワザワ・・・」してました。
試合は8月の「世紀の一戦」の時のような「ワンナイトスタンド」ではないので、お互い手の内も少しわかった状態。そのために1回目より熱戦になり、随所に猪木アリ状態や最後にあったアンドレの腕折りのような展開もありました。
最終的には中嶋選手の腕固めで宮原選手がギブアップし、中嶋選手の防衛。
まぁここまでなら「良い試合だったなぁ」で終わったと思います。
が、最後に「1.2.3、ダー!」とやって終了。
興行が4時間あったこと、熱戦だったけど「王道」とは真逆(?)に近い「闘魂」が締めたこともあり、お客様の「戸惑い」と「出口に向かうのが早かったなぁ・・・」を感じました。
エースが勝ってマイクで締めればスッキリしたのかもしれませんが、真のハッピーエンドは今後に持ち越しと言ったところでしょうか・・・。
セミファイナルは 鈴木みのる選手、デイビーボーイ・スミスJr.選手、大森北斗選手 対 諏訪魔選手、鈴木秀樹選手、佐藤光留選手
鈴木みのる選手と鈴木秀樹選手、佐藤光留選手の闘いは見たかったですし、鈴木秀樹選手とデイビーボーイ・スミスJr.選手の絡みなど見どころになる点が多かった試合。
全日本プロレスらしさも強く感じる試合でした。
最後は関係の強さの差を感じた鈴木みのる選手組の勝利。
世界最強タッグ決定リーグ戦にも書きましたが、諏訪魔選手、鈴木秀樹選手はこの日もそんなに連携はよろしくありませんでしたが、このまま粘り強く組み続けてほしいです。絶対バケモノタッグになる「はず」です。
第8試合は「世界ジュニアヘビー級選手権試合」王者 エル・リンダマン選手対 挑戦者 田村男児選手
リンダマン選手は強いですね。要所は抑えていたように感じますが、最後のパワーボムのたたきつけた時にも感じた田村選手の「気持ち」が上回ったように感じます。
第7試合は 青柳亮生選手、ライジングHAYATO選手 対 DDTの上野勇希選手選手、小嶋斗偉選手
この試合はDDTと全日ジュニアの対抗戦。
上野選手の「WR」は見たい技だったので見えて良かった。でも、このところDDTに行くより全日マットに行く機会が多かったので、この試合は全日タッグに勝ってほしかった気持ちもありました。
第6試合 安齊勇馬選手、NXTチャーリー・デンプシー選手 対 藤波辰爾選手、LEONA選手
試合と関係ない所ですが、藤波辰爾選手のドラゴンリングインが見えるのかな?ってちょっと期待しましたが、未遂に終わりました・・・。
チャーリー・デンプシー選手はあまり情報のない選手でしたが、最後の技ってお父様の「リーガルストレッチ」でしたよね?ああいう技を使いこなしているのを見ると、強者って感じがしました。安齊選手とのタッグってまた見たいなぁ。
(ただねぇ、もう3日に終わっていますが、NXTのチャンピオンが三冠に挑戦して簡単に獲られるようだと、今までのプロレス感が音を立てて崩れるので、そんなに簡単には獲らせないでほしいです。政治的な面だと難しい問題ですけどね。)
第5試合は「芦野祥太郎復帰戦タッグマッチ」、芦野祥太郎選手、T-Hawk選手対黒潮TOKYOジャパン選手、立花誠吾選手
この日TVや会場でこの大会を見て、家で紅白歌合戦を見た皆様は、福山雅治さんの「HELLO」を4回は聞かれたのではないでしょうか。
黒潮、立花組は入場をフルコーラス使い、アンコールを受けてもう1回やり直すという「スペシャル」な演出。
見ていて、この入場だけで相当な満足感を得ていました。
芦野選手の復帰戦、タッグパートナーはW-1の時もしのぎを削ったT-Hawk選手。
リング上もですが、チラッと見えたのが、青コーナーの入場ゲート付近に土肥選手と羆嵐選手がこの試合を見ていました。
そんなW-1色が濃かったこの試合、復帰戦だったこともあり、芦野選手が敗戦・・・。
試合を重ねてコンディションが上がっていけば、1月27日の三冠戦に間に合うと思います。
第4試合は「真・新人王決定戦スペシャルシングルマッチ」、斉藤ジュン選手対斉藤レイ選手
この日、全日本プロレスを見に行こうと思ったポイントになった「兄弟対決」。
同じ入場曲でレイ選手→ジュン選手の順に入場。
会場内は両選手を応援する良い雰囲気でしたし、期待通りに激しい肉弾戦でした。
激しいぶつかり合いの末、ジュン選手の勝利。
試合後は同じコーナーに帰っていきました。
シングル対決も良いけど、ちょっと「これじゃない感」を感じました。
やっぱり斉藤ブラザースにはタッグチームとしての魅力を感じるんだなぁと再認識しました。
第3試合はタッグマッチ 青柳優馬選手、ヨシ・タツ選手 対 石川修司選手、綾部蓮選手
試合は全日本プロレスらしさを感じましたが、試合内容より試合後のヨシ・タツ選手のマイクでの退団宣言にショックの方が強く印象に残りました。
青柳優馬選手のマイクで救われた感じです。(後日報道されてる石川選手の件もあるし・・・)
第2試合は「大森隆男全日本ラストマッチ」大森隆男選手、本田竜輝選手、井上凌選手対長井満也選手、土肥こうじ選手、羆嵐選手
事前にアナウンスされていた大森選手の退団、そのラストマッチでした。
斧爆弾で見事勝利を飾っていますが、寂しいですね。
ただ、以前も1度退団したことがありますし、プロレスはそれが全てじゃないですし、何が起こるか分からないのもプロレスの醍醐味なので、今後、また展開があることでしょう。
第1試合は 田中稔選手、土井成樹選手、岩本煌史選手 対 ブラックめんそーれ選手、野村卓矢選手、阿部史典選手
GAORA TV王座の前哨戦でしたが、この試合は田中選手の勝利。
青コーナーのメンツも凄いし、赤コーナーにはアストロノーツもいたし、豪華なメンツの6人タッグマッチでした。
今回は田中選手とめんそーれ選手が軸でしたが、他の絡みが軸になる試合も見てみたいメンバーでした。
年明けもリング内外でいろいろある王道マット。
前にも書きましたが、良いメンバーが揃ってきているので、トップが変なことをしなければ良い団体に発展していくと思うんですけどね。
期待と不安が入り混じっていると感じた2023年のプロレス納めでした。