テアトル新宿で「劇場版プロレスキャノンボール2014」を見てきました。
あらすじはYahoo!様より。
『DDTプロレスリングの選手を中心とした13名のプロレスラーが四つのチームに分かれ、マイカーでゴールである東北に向かいつつ、RUNステージとWRESTLEステージの得点を競い合う。その道中ではプロレスラーのみならずアイドル、さらには一般人までも巻き込む展開に。向かってこない敵を引きずり出し、戦いを続けるプロレスラーの姿を追う。』
以下、ややネタバレを含みます。
この作品、映画なのに映画ではない感じ。
見てた観客の皆さんも声出して笑ってたし、じっくり見るところはシーンとなって見ている一体感を感じ、テアトル新宿で見ていましたが、映画館ではなくプロレス会場にいるようでした。
「キャノンボールレース」なのでスタート地点からいかに速くゴールに着くかってことも大事なのですが、プロレス団体がやる企画なので途中途中で試合もしていきます。
リングだったり、公園だったり、人の家だったり。
出ている選手はDDTの所属選手だけでなく、鈴木みのる選手や葛西純選手も出ていました。
対戦相手へのオファーや助っ人へのオファーも自分達で所持金の中から行うというので、サプライズ的な選手も多く、そういうのを見ていてもとても楽しかったです。
映画を見ていて印象的だったのは、ゴール後に1部屋に集まって他のチームの映像を見ているシーン。
映像に映し出された行動やオファーされて出場してきた選手に「おーっ」とどよめいたり、他の選手の試合にコメントをしていたりという所は普段見るようなシーンではないので、興味深く見ていました。
夜中に、みんなでお酒など飲みながら見るという展開も良いと思います。
速くゴールに着くことより、いかにゴール後の映像を見ているところで驚かせたり、うならせるかってことを考えながらやっていたのかが分かる所もあり、お互いのプロレス脳の勝負がポイントになっているようでした。
それと、映画が進むにつれて笑いが起こるシーンが徐々に減ってきて真面目な話がメインで進むようになる所も良かった。
それをじっと聞き、賛同するように巻き込まれていく他の選手。
今の鈴木みのる選手だからこそ言える内容だと思うのですが、ここのシーンが本当に良かったです。
ある程度こういう話をしようというのはあったのかもしれませんが、ここは台本じゃ書けないシーンだと思います。
全体を通して楽しいし、バカなシーンも多いけど、それだけじゃない。
プロレスだからこそ作ることが出来る、出来ることがある、そんなことが知ることのできる作品だと思います。